
多動がある子も大丈夫。発達障害ピアノレッスン
更新日:4月24日
落ち着きがないけど習い事なんて大丈夫?
どうやって弾けるようになるの?
親は家で練習させなきゃいけないの?
レッスン中は母子分離です。
まとめ
落ち着きがないけど習い事なんて大丈夫?
ピアノが脳に良い、というのは最近あちこちの記事でも見かけますね。
認知症予防に!なんていうこともよく聞かれます。
しかし発達特性があったり、大人の指示がうまく通らないことがあったりすると、「うちの子は落ち着きがないからピアノレッスンなんて無理・・」と諦めたりすることも多いかも知れません。
当教室では発達特性を専門的に学び、その子が確実に弾けるようになるオリジナルピアノテキストを使用しています。
発達特性とは、
ASD(自閉症スペクトラム障害)
ADHD(注意欠陥多動性障害)
LD(学習障害)
とありますが、これらの診断を受けたお子さま、もしくは「かも知れない」と言われるいわゆるグレーゾーンのお子さまにも適した内容でレッスンを進めています。
多動のお子さんには、療育活動(知育活動)をしながら進めております。ですので、落ち着きがないお子さんでも大丈夫です。
では具体的にどんな内容のレッスンをしているのか、お話していきます。
どうやって弾けるようになるの?
こちらは当教室の発達支援オリジナルテキスト『ぴあのの〜と』の1部です。
音符を読むというよりは、「ドよりもミの方が音が高いよ」というのをなんとなく視覚的に伝えます。
発達特性の1つである『視覚優位』を活かしたテキストになっています。
耳から入った情報よりも目から入った情報の方が認知しやすい、という特性です。
もちろん言葉でも同時に伝えますが、言葉だけよりは目からの情報も同時に入れていく方が、より頭に残りやすいいうわけです。

色と音も一致させることも行います。色、は、視覚的にも目につきやすい情報なので、
これを指番号とも一致させます。
このように、ピアノを弾くという【マルチタスク】を一度に行わず、必要なステップに分解して伝えて行くことで、
複数の思考の情報処理が不得意なお子さんでも確実に弾けるようになります。
親は家で練習させなきゃいけないの?
ピアノというと、家での練習が絶対!と昔から言われています。
お家でもお母さんが「必ずそばにいて宿題ポイントをやらせてください」なんていうお教室もあります。
何を隠そう私自身はこの『自宅練習』が嫌で一度ピアノを辞めた派です。
家での負担や、時間の作り方、特に子どもにとって『やりなさい』と言われながらやらなくてはいけない縛りは、
子どもをピアノ嫌いにさせてしまいかねません。
私は家での宿題には「親御さんは見なくて良いです」とお伝えしています。
練習はさせるものではなく、【自らが練習したい!と思えること】が大事であって、無理強いさせるものではありません。
そのためには講師の【どうやったらお家で練習したいと思えるようなレッスンが出来るか】という腕にかかっていると私は思っています。
むしろ家で練習しなかったら、【家で練習したいと思えるような導きが出来なかったのだ】と自分を責めます。
練習したくなるようなレッスンがいかに出来るか?
それは講師次第ではないかと思います。
しかしながら発達支援のお子さまには家での練習や宿題は出していません。
お家では好きな音楽、好きなアニメなどの音楽をご家族で一緒に楽しく聴いたりしていただければと思います。
音楽、とはその言葉通り、音を楽しむものであって、音学ではないからです。
レッスン中は母子分離です。
少しの間ですが、お子さまにはお1人でレッスン室に入っていただきます。
もちろん、しばらくは見たいとのことでレッスン室に入られている親御さんもいらっしゃいますが、慣れたら母子分離をおすすめしております。
お子さまの自立心を育むため、そして講師に慣れてもらうためにもそうしております。
まとめ
発達特性のあるお子さまでも楽しく音楽に触れる機会を、という思いでレッスンしております。
また、親御さんのお悩みや、対応の仕方でのご質問にも出来限りお答え出来ればと思っております。
ご希望の方には無料にてペアレントトレーニングや栄養相談などもお受けしております。
その他相談などお気軽にいただければと思います。