発達障害 対処法 に迷ったら〜ペアレントトレーニングとは〜
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  • 執筆者の写真Mirei

発達障害 対処法 に迷ったら〜ペアレントトレーニングとは〜

更新日:2023年1月15日


  • ペアレントトレーニングは訓練ではない

  • 親御さんのして欲しくないことは子どもが「出来ていないこと」ではない

  • 子どもの世界から見た行動を変える

  • 当教室のペアトレは無料。栄養相談も



通称「ペアトレ」と言われますが、実はこの言葉自体は私はあまり好きではありません・・・

「トレーニング」と名前がついてしまうと、どうも「大変そう」とか「訓練みたいなもの?」といったイメージが多い気がします。

決して「訓練」ではないのですよ・・ということをお伝えしたくて、当教室ではレッスンに来てくれている親御さんにはすべて無料でペアトレを行っております。



ペアトレとは、ずばり、


親御さんへの支援です。


ご家庭での対応方法、対処法をお伝えする援助ですので、決してトレーニングするわけではないのですね。


当教室に通われている生徒さんの多くは、当教室のペアトレを受けてくださっています。

そこでは、発達障害の「見えない特性」をお伝えしています。


例えば、顔認知機能について。


特にADHDの方は「顔認知機能」に弱さがあり、人の「笑顔」を見た時には脳が反応していますが、それ以外の怒った顔、普通の顔、その他の顔を見ている時には脳が反応していないということが分かっています。


つまり、例えばあちこち動き回ってしまうお子さんに怒り顔で「動かないの!!」と怒っても、意味があまりない、ということなのですね。

むしろ、笑って注意をした方がよほど脳が反応しているということになります。


このような、いわゆる発達障害の特性については出来るだけ私の方から伝えさせていただいております。


発達障害、は病気ではないため、具体的な治療法や治療薬がある訳ではありません。

(対処療法としてのお薬はいくつか出ています)

ですので、本人と、まわりの支援者たちの支援がとても大切になって来ます。

本人への支援はもちろんなのですが、それだけではなく、本人のまわりにある環境を整えてあげることも、とても重要で、本人がやがて「自立をしていくための支援」を幅広く行う必要があります。

その一つが、ペアトレです。



親御さんのして欲しくないことは子どもが「出来ていないこと」ではない


以前通われていた生徒さんへのペアトレで、このようなことがありました。


ペアトレでは以下のような、子どもが「出来ていること」を書き出していただきます。


  1. 好ましい行動(出来ていること)

  2. 好ましくない行動(まだうまく出来ていないこと)

  3. 危険な行動(出来れば止めて欲しいこと)


例としましては、


 

例:

【好ましい行動】 →ひとりで起きる

【好ましくない行動】 →他の子のおもちゃを取る

【危険な行動】 →下の子を突き飛ばす

 

と、このような事例を参考に書いていただくのですが、この中の「危険な行動」の中にこう書かれていたことがありました。



 

おやつを手に届かないところ(棚の上の方)に入れているのに、

椅子を引っ張り出して来て、椅子の上に立っておやつを取ってしまう

 


確かに一見するととても危険な行動です。椅子に立ち上がってもし転んでしまったり、椅子が倒れてしまったら危ないですね。


でもこの「見方」は、実は【大人から見た世界】なのです。




子どもの世界から見た行動を変える


【子どもの世界】から見てみたらどうでしょう。

これは「子どもが出来ていないこと」ではありません。

私はむしろ、子どもの「出来ていること」にこの文面を書き入れて欲しいと思います。

子どもが、椅子を使って立ったら高いところにあるおやつに手が届く

ということを解っている、ということですよね。

これって、すごいことです。


【高い・低い】の感覚は、比較的な概念です。

ここが理解出来ているのであれば、小さい大きいなどの比較も分かるかも知れないですし、うまくいけばピアノの音の【高低差】も分かるかも知れません。


このように、大人から見た世界で、「危険だから止めなさい」と言って子どもを叱ったり変えようとするのではなく、子どもから見た世界の中で子どもの行動を変えて行く、ということがとても大切です。


もちろん、椅子が倒れないように注視する、押さえるなどの大人の行動は必要ですが、子どもが出来ていることをより促してあげたり、引き出してあげることが出来れば、成長の一歩に繋がっていくはずです。




当教室のペアトレは無料。栄養相談も


発達障害と食事の偏り、というのも、よく言われます。


これは【感覚過敏】の特性から来ていることが多く、柔らかすぎる食感がいやだったり、逆に硬すぎるもの、味のないもの、味が強すぎるもの、さらには嗅覚過敏である【匂い、香り】も大きく影響されます。

どうしても好き嫌いが多くなってしまうのですね。


当教室の講師は(一応)食育アドバイザーなんていうものを取得させていただいています。これまで、お2人の生徒さんの親御さんに食事関係のアドバイスをさせていただきました。

お子さんの体重、身長、年齢による必須エネルギーを計算し、塩分量や脂質量などのバランスをお伝えしています。



関連記事【発達障害とは】 https://mbp-japan.com/chiba/pianoroom/column/5113092/


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