どうして多動になるの?
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  • 執筆者の写真Mirei

どうして多動になるの?

前回、【多動の子でも大丈夫】という記事を書かせていただきました。


今回は、【どうして多動になるの?】について、書かせていただきます。


  • 多動になる原因

  • 多動が引き起こす衝動性

  • やらないのではなく『出来ない』を理解する



 


【多動になる原因】


発達障害のADHD(注意欠陥多動性障害・以下ADHD)については、様々な研究がなされています。

中でも、【顔認知機能】の障害や、【ケアレスミス】【ワーキングメモリー】などについても、脳科学的に解析されていたりします。


今日はその中でも【神経伝達物質の不足】について記載します。

ADHD特性は、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が不足していることが知られています。

ADHD特性の人は、一見するととてと興奮しているように見られたり、とても活発な性格に見られたりしがちですが、

実は神経伝達物質の不足、つまり、判断能力がしっかりと機能しないことにより、

【制御】する力だったり、【抑制】する力などにエネルギーがまわっていない状態であると言えます。


一見すると興奮しているように見える子は、落ち着くまで静かにさせておく、と考えがちですが、実はそうではなく、

むしろ、脳を活性化させる方が、神経伝達物質の量も増えていき、コントロールが効くようになると考えられています。




 


【多動が引き起こす衝動性】


この神経伝達物質の不足による【多動】は、時に衝動性をも引き起こします。

自分で自分をコントロールする力が不足しているために、自分では制御が効かない行動に出てしまいます。

それを見た大人は、つい「いい加減にしなさい」と叱りたくなることと思いますが、

自分で制御が効かない衝動性に対して同じようなテンションで叱りつけることは、かえって逆効果になり、ますます癇癪を引き起こす可能性があります。


【やらないのではなく『出来ない』を理解する】


発達障害特性のある人は、決してやる気がない訳ではなく、わざとやらない訳ではないことを周りの人が理解することが必要不可欠です。

やらない、のではなく、『出来ないのだ』と理解してあげることは、

その人が社会で生きていくために必要な援助の気持ちであると考えています。



 


【My Piano room】では発達特性のある生徒さんを専門的に受け入れております。




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